北朝鮮ならず者集団のICBM搭載可能の水爆実験で、トランプ政権のレッドラインは越えた? そしてこの結末は?

 いつかは実施すると考えられた6回目の核実験を、北朝鮮ならず者集団は「ICBM搭載可能の水爆」実験として3日午後0時半頃(日本時間)、強行した。

◎多大な費用・犠牲を払ってここまで来た、北朝鮮は今さら開発凍結などしない

 トランプ大統領のような無知・無原則な軽薄漢や一部の楽観派は、ならず者集団が1カ月近く弾道ミサイル発射実験をしていなかったことを評価していたが、それは8月29日の「火星12」中距離弾道ミサイルの発射と今度の核実験でただの様子見に近かったことがはっきりしていた。

 金正恩らは、強大な軍事力を持つアメリカとの間合いを計り、先の米韓合同軍事演習でアメリカ側が一段階規模を落としたことや、アメリカ軍首脳などの融和的反応を見て、核実験を強行しても反撃はなし、と見定めたのである。

 そもそも祖父の金日成以来、国民が餓死する時期にも巨額な費用を投下し、国際的非難・孤立化という犠牲も払ってまで、やっとICBM搭載水爆を開発する寸前まで来た。今さら開発をやめるわけもないのだ。

◎ワシントンに漂う徒労感と危険な敗北主義的妥協案

 日米間3国は、直ちに国連安保理に石油禁輸・北朝鮮人出稼ぎ労働者の縮減を含む強硬な制裁決議を提起するだろうが、早ければ1年以内にアメリカ東部に到達するICBM保有できる段階の今、ならず者集団はどのような経済制裁にも動じないだろう。

 ワシントンには、今、対北朝鮮ハト派的対応をしてきたことに徒労感が漂っているに違いない。

 その一方で、危険な兆候も出ている。ここまで現実が進んだ以上、北朝鮮を核保有国として認容し、交渉によって核・ミサイル開発を凍結させるというディール論の登場だ。

 まさに北朝鮮ならず者集団の望むような敗北的妥協論である。これで一時しのぎとして「凍結」させたとしても、金正恩らは実験を伴わない核・ミサイル開発を止めないだろうし、それを検証する術もアメリカにはない。

国連安保理の全制裁決議の廃止要求か

 そもそも対話や交渉によって、その都度飴を与えながらも北朝鮮ならず者集団が核開発をやめなかったことは、過去の「6カ国協議」の失敗で検証済みである。

 この「対話」の時間稼ぎ中に、北朝鮮ならず者集団は今日の「ICBM搭載可能の水爆」段階まで来たのである。交渉でも新たな時間稼ぎを与えて、ある日突然、本格的水爆実験とICBM発射・大気圏再突入実験を敢行するだろう。

 その時、アメリカは国家存亡の危機に立つ。

 北朝鮮ならず者集団はさらにかさにかかった恫喝に出るだろう。つまりこれまでアメリカ主導で決議されてきた国連安保理の全制裁決議の廃止要求だ。それによって核を背景に、国際社会に復帰するのだ。

◎韓国には食料など、日本には1兆円超の「過去の償い」要求

 当然、見捨てられた韓国と日本にも、恫喝の手を緩めない。韓国には食料・肥料・生産技術を要求し、日本には「過去の償い」として1兆円超の賠償を求める。核とスカッド(短距離)・ノドン(短中距離)で脅され、アメリカの後ろ盾もなかったら、応じるしかない。

 そして次の段階として、在韓アメリカ軍の撤退要求が突きつけられ、韓国には南北統一要求、である。究極的には金正恩体制による韓国の赤化統一、となる。

 金正恩らの野望・狙いは、そこまで大きい。そんな北朝鮮ならず者集団と交渉するのは、敗北の第一歩に過ぎない。

◎かくて「レッドライン」は乗り越えられた、どうする? トランプ大統領

 さて、火星12を発射された次なる手は、当初の予告どおりグアム沖の「火星12」の撃ち込みだろう。早ければ、9日の北朝鮮ならず者集団国家の「建国記念日」までに実施される。

 問題は、それまでアメリカが待つか、だ。

 今回の「ICBM搭載可能の水爆実験」で、当初、トランプ大統領が想定した「レッドライン」は乗り越えられた。このまま何もしなければ、前述のシナリオが実現するまでならず者集団は、さらに核・ミサイル実験を多面的に強行する。

 面子を潰されたトランプ氏にとって、耐えられないだろう。

 限定的な北朝鮮空爆がいつあってもおかしくない、と僕は見ている。

 さらにアメリカには、危険な予測があるからだ。

 それは、明日に。

昨年の今日の日記:「ベネズエラ極左マドゥラ政権に退陣求める大デモ;高インフレとマイナス成長、高犯罪率の『赤い暗黒』の夜明けは近い」