黄泉比良坂(よもつひらさか)

北川景子主演の映画『瞬 またたき』の舞台にもなった。

神代の時代、イザナギノミコトという男とイザナミノミコトという女の神様がいた。

大変仲の良い夫婦神で、妻のイザナミは多くの島々や、海・風・山などの多くの神々を生んだ。

しかし、火の神を生んだ時、大やけどをして亡くなり、黄泉(よみ)の国という死んだ者の行く真っ暗な国へと旅立った。

イザナギは悲しみ、妻に会いたい一心で、黄泉の国を訪ねた。

そして妻が眠る御殿の扉をたたき、「もう一度国作りを手伝って欲しいから帰ってきたおくれ。」と言った。

すると、扉の向こうからイザナミが「私はすでに黄泉の国の食べ物を食べ、穢れてしまいました。しかし、あなたがそこまで言われるのなら、黄泉の国の神々を相談します。ただし、私がもう一度ここに来るまでは、決して中に入ってはいけません。」と答えた。

しかしいくら待てどもイザナミは出てこない。

とうとうイザナギは待ちきれず、扉を開けてしまった。

そこには身体中が腐り、蛆のわいた妻が横たわっていた。

イザナギは恐ろしくなって一目散に走って引き返した。

妻は鬼たちに命令して追いかけさせた。

黄泉の国とこの世とのである黄泉比良坂(よもつひらさか)まで逃げついた。

最期にそこになっていた桃を三つとって投げつけると鬼たちは逃げ帰った

ついにイザナミまで追いかけてきたので、イザナギは千引石でイザナミの追ってくる坂を塞ぎ、二度と行き来できないようにした。

その後、岩の向こうから「このしかえしに今日からあなたの国の人間を千人ずつ殺します。」とイザナミ

そこでイザナギは「あながそうするなら私は一日に千五百人の産屋をを建てよう。」

そういうわけで、この世の中の人口が増えるようになったと言われている。