ダイエットの話。

心の調子も体の調子も絶不調である。

これで明日から仕事だというのだからびっくりだ。一週間も休んだのに実感がない。

なんかもういろいろ整える必要を感じる。

文章を書くことで自分を整えるということをやってみたい。

今回の日記は長いよ!

お題は。「ダイエットの話」

ダイエットなー。何年か前に何回か書いたからなー。

これ、モノローグで書くよりダイアローグで書くほうが簡単だなあ。

「いいいいいいやややあああ!!」

「えーっ!!」

「きええええええい!!」

「どうしたのユミコ君!?」

「ナムサン! ブッダも恐れぬ所業!!」

「ユミコ君!!」

「あ、ドウモスミマセン博士、ニンジャスレイヤーを読んだばっかりなのです」

「あー。納得した」

「しかもすでに人に貸したので再現性がイマイチなのです」

「それもすごく納得した」

「どうしたんですか。ダイエットについて書くんですか。ちょっと遅くないですか。どんだけ人を待たすんですか。あなたは人気作家ですか。遅筆きどってんですか。どうなんですか」

「今日のユミコ君はグイッグイ来るのう」

「その表現は古いです。いまふうの表現は『激しみがエグい』です」

「そ、そうか。作家でもないのに文体にケチをつけられるなんて因果なもんだの」

「読み手のみなさまのために解説をいたしましょう。

博士は去年の一月、年間目標として、66キロだった体重をきっちり60キロにしようと一念発起して体重計まで買ったのです。それで十二月に60キロまで落としたのです。

そして、60キロまで落としたらダイエットの極意を日記に書くと公言したのに、正月に62キロくらいになって、書くタイミングを失ってずっとそれっきりだったのです。

読み手はダイエットの極意を知りたいだけで、博士の体重の2キロなんてどうでもいいのに!」

「そ、そうじゃの、間違ってないのう」

「付け加えると、博士が体重計を買ったのは一月の十四日で、いまの恋人さんと付き合い始めたのが一月の六日です」

「いらんこと言わんでよろしい」

「その博士が! 今から面白くてタメになるとっても素敵な究極のダイエット術を公開ですよー!」

「やりにくいわ!!」

「ところで、今回どうしてダイエットについて書く気になったんですか」

「……わしは女性に痩せろと言ったことが二回しかない。四十四年で二人だ」

「いや、十分にブッダも恐れぬデーモンの所業ですよ。地獄行き決定です」

「ひとりめは、女の子が体育の授業のバスケットボールで足を骨折したというので、それは骨格に比して体重が重すぎるからだと言った」

「あのねえ、博士、ホント、地獄に向いてますね。まっしぐらですね」

「ふたりめは、こないだの話だが、階段から落ちて足を捻挫して運動量が減ってまた太るという話になったので……」

「ブレないですね。足を怪我すると博士から呪いをかけられるのですか」

「それでまあ、やせなはれと言った手前、なんか書いたほうがいいかと」

「なるほど」

「ユミコ君。ダイエットとは……」

「ダイエットとは、何ですか」

「ダイエットとは『生き方』そのものなのじゃよ」

「大きく出ましたね」

「しかしわしは平成の吉野源三郎になることはできない」

「考えすぎです。読み手の女性が落としたいのは、まずはたかだかの4キロですよ!」

「難しいなー。時系列的に書くと。

数年前にダイエットについて書いたとき、その結論は、

・食べるものを減らす系のダイエットはダメ。

・運動量を増やすと基礎代謝が上がって痩せる。」

「博士、リンクを貼ったほうが早いです」

「ちょっと待った。読まないほうがいいと思う。わしが今から書こうと思っていることの逆が書いてある!」

「まあまあ。非推奨ということで。えい!

http://SNS.jp/view_diary.pl?id=1555248210&owner_id=1102483

http://SNS.jp/view_diary.pl?id=1558365422&owner_id=1102483

http://SNS.jp/view_diary.pl?id=1559975172&owner_id=1102483

「なにが『えい!』だ。七年も前に、やっぱり八月の半ばに書いとるの」

「あたし、読みかえしてみましたが、あんまり面白くなかったです!」

「わしも読み返したが面白くなかった!!」

「やっぱりちゃんと書きましょう!」

「書こう!」

「まず何からしますか」

「体重計を買う」

「……いいですね」

「その体重計を、ベッドサイドに置いて、夜寝る前と朝起きたあとに計測する」

「……なるほど」

「これがなー。無駄食いってだいたい深夜にやるものなので、この習慣はオススメじゃよ」

「博士のくせにもっともなことを言いますね」

「寝る前の体重と起きたあとの体重の差が、『一晩で痩せる体重』なのじゃよ」

「博士、もしかして七年前より賢くなってませんか」

「なっている。この『一晩で痩せる体重』は、基礎代謝量によって上下する。これをリアルに実感するとよい。うっかりお茶も飲めなくなってしまうが、水分摂取は、実は痩せるための近道だ」

「へええ」

「ユミコ君、そもそも人はなんのために食うのかね」

「きた、博士のめんどくさい一面が解き放たれようとしている。ここは脳内美人助手として食い止めます。博士、あなたは実際に痩せたんだから、実際にやったことを書きなさいよ!」

「わかった。

えーと。簡単に言うと、一日一食、そのかわり満腹するまで食べた。

もっと具体的に言うと、ざるそばの大盛りを食べた」

「シンプルですね」

「ざるそばは、栄養のバランスが良い。盲点としてビタミンAとカルシウムが欠落している。ユミコ君、自分の口に入るものの栄養はざっくりおさえておこう」

「ざるそばが嫌いな人はどうしたらいいんですか?」

「白米でもいいと思う。パンは自殺行為だ」

「断言しますね」

「まあ、完全栄養食に近いざるそばをもってしても、欠けるビタミンはある。そういうとこはわしはあっさり科学の力に頼る。ビタミン剤とカルシウムの錠剤を買って飲む。

カルシウムの錠剤には二種類ある。サプリメントとして作られたものと医薬品として作られたものがある。後者のほうが安いし安全だ。

バランスのとれた食生活、などというものは幻想にすぎない。

幻想ついでに言うと、サプリメントにも、自然派と工業派があるが。

自然派にはわしは言いたいことが山ほどあるが、話がそれるのでやめておく」

「もう、そこは、やめておくのがいいと思いますよ。博士はアンチ自然派で、工業派なのですね」

「そうなのじゃよ」

「あと、言っておくことはありますか」

「いつだったか、クレジットカードのポイントと引き換えに万歩計をゲットして、いろいろ歩いたことがあるが……」

「あるが、どうなんです」

「歩くとはすなわち時間を使うということで、いま運動していない人間に運動しろというのは、ものすごくキツイことなのじゃよ。働いてる人間に仕事を辞めろとか、働いてない人間に働けとか、それぐらい大変なことで、たかだかちょっとの体重の変化と引き換えにするのは難しい」

「七年前とは真逆なことをいいますね」

「ただ、歩ける靴を新調するとか、ウォーキングのための服を買って、ニ十分、時間を作る」

「ニ十分ってなんの数字ですか」

「人間の体はニ十分でモードが切り替わるのじゃよ。半身浴とかもニ十分じゃろうが」

「そうなんですか。へー」

「そして、ニ十分歩いた道のりを、ニ十分かけて帰ってくる」

「きーーー騙された! 結局四十分歩かされた!」

「わしがやったことを念のために列記しておく。

一、恋人を作る

二、体重計を買ってきて朝晩計る。

三、昼ご飯しか食べない

四、朝に一時間、歩く時間を作る。わざわざ歩くために車で公園まで行く

五、腹が減ったらガムを食べたり歯を磨いたりする

六、ビタミン剤とカルシウム剤を飲む

七、水分は多めに摂る

八、交際の食事は絶対に欠かさない

だから、月金で禁欲して、土日で台無しというのを一年間繰り返した。だんだんわかってくることだが、『痩せ始めたら、週に一回や二回ドカ食いしても、痩せ続ける』ことだった」

「ほんとですか」

「逆に言うと、交際の飲み食いがあったからこそ、月金で禁欲できたのだと思う」

「まだ何か書くことがありますか」

「うーん。去年は交通事故に遭った。そういう、特殊な出来事があって、なおかつやり続けるほどのことではない。交通事故に遭ってすぐにわしはダイエットを止めた。しっかりリバウンドもしたが、まあそんなもんじゃろ」

「そういうこともありましたねえ」

「保険とかでちょっと賢くなった」

「ほかに書くことはありませんか」

「炭水化物を摂らない系のダイエットには意味がない」

「断言しますね。なぜですか」

「まあ、書くと長くなるのでやめる」

「むうう」

「もうひとつ。あのなあユミコ君、近年まで、ダイエット法というのは、確立されていなかったと言っていいだろう。糖で太るのか脂で太るのかすらはっきりしていなかった。現在最新のダイエットは、どうも、血糖値のコントロールに行き着くらしいのじゃよ」

「へええ。どういうことですか」

「いや、なんのことはない、糖尿病患者が知っておかなければならないようなことを、知っておけばいい、ということだな」

「あれですか、低GIがどうのこうのいうやつですか」

「ダイエットの日本語訳は、『食事療法』である。まあ、そういうところに行き着くな」

「うーん。何か足りない」

「だってさっき、精神論の部分をバッサリ切り捨てられたから」

「ああそうか」

「まあ、読み手のみなさまも読み疲れたろうから今日はここまでにしておく」

「あたしも久しぶりの長文で疲れました」

「たまにこれぐらい書かないと調子狂うな」

「帰って寝ます。体重計は明日買います」

「帰ってうどん食って屁ぇこいて寝るといい」

「うどん、食べません」

「ちなみに体重計を買うと、体組成計と書いてあって驚く」

「電車がなくなりますので帰ります」

「何かまだ言い足りないような……」

「帰ります!」