元気だった母と最後に出掛けたのはいつだったろう

確か、自転車でご飯を食べに行った

一人だからいつだって時間はあるよと言う母の言葉に、足を伸ばして、イオンに行った

母が以前から娘に何かプレゼントしたかったらしく、一緒にポーチとちょっとしたハンカチのセットを選んだ

母からの最後のプレゼントになった

ご飯に行く道

そこは、母が住む実家に越して何年かした頃から、いつか道が開通したら、バスが通って便利になるねぇと何十年も開通を願っていた道

母がいた頃はなかなか工事が進まず道は途中までだった

そこを軽快に自転車で駆け抜けた母を私は追いかけ走った道だ

今年7月末までには開通する予定だった

道路はある程度あるのに車は通れず、広い空き地のように道は広がり、街灯もないせいか、空はとても広かった

開通前、もう一度あの時の母を胸に浮かべ自転車で走るつもりだったのだ

けれど

今日聞いた

先週土曜から開通した。と

切ない気持ちになった

ずっと昔から母も私も望んだ開通が切なかった

仕事の帰り道

敢えて通った

『お母さーん!道が繋がったよー』

車の中でひとり母に報告した